チューブ

London Tube (6)

ご存知の人がどれくらいいるかわかりませんが、僕は電車好きです。本格的な趣味とは言えないまでも、あえて言うならば撮り鉄、乗り鉄の中間くらいの嗜好。中でも特に地下鉄が好きで、これは僕が地下鉄に多分にヒップホップ的な要素を感じるからです。アンダーグラウンドで、しかも近代的。余談ですが、僕は訪れた都市では必ず、その土地の地下鉄のロゴが印刷されたTシャツを探します。地下鉄にTシャツ。ヒップホップ的だと思ってもらえる人はどれくらいいるでしょうか。

閑話休題。ロンドンは世界で初めて地下鉄の操業が開始された街です。僕が興奮しないわけがなく、列車の走行する地下トンネルだけでなく、ホームへ向かう通路さえも蟻の巣のように細くクネクネとしていて、まさにチューブとはよく言ったものです。(ロンドナーは地下鉄をサブウェイではなくチューブと呼びます)しかし、確かにとても魅力的な都市的交通手段ではあるのですが、やはりそこはヨーロッパ。原因はまちまちながら、とにかく頻繁に運転を見合わせるし、最も辛いのはエアコンが無いこと。基本的に寒い地域であるイギリスでは、公共施設にはほとんど冷房設備がありません。当時も申し訳程度にファンがついているだけでした。しかし、温暖化の波は等しくどの国にも押し寄せているわけで、夏場の車内は地獄。日本ほど、公共交通の優れている国は無いなと改めて思わされたわけです。(今ではエアコンが完備されている施設もかなり増えているようです)またZone1、いわゆるロンドン市内中心部ならば駅間もさほど離れていないので、一駅程度なら意外と歩ける距離だったりします。ホームも比較的深いところまで下りなければならず、乗り換えなども便利だとは言い難いので、一駅乗ってまた乗り換えるくらいなら、いっそ歩いてしまうことをお薦めします。

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、それでもやはり僕はこの国のチューブが大好きです。ニューヨークのサブウェイ 、ロンドンのチューブ、東京のメトロは別格です。魅力はそれぞれ違いますが、ことロンドンチューブで言うと、あの路線図デザインは最高です。僕のオフィシャルページがインスパイアされていることでもお分かりいただけるでしょう。本当にいくら眺めても飽きることはない。勿論、それがプリントされたTシャツもしっかり手に入れています。

(写真:ラッセルスクエア駅)

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