アウトスタンディング・ジュンゴとスタンフォーズ

20160523_172304

今回は、前回のブログで触れた、僕がイギリス滞在中に知り合った、とても不思議な日本人について書こうと思います。彼は僕より四つ年下の地理マニア。昔、地理に関する大会で日本一になったこともあるとかないとかで、世界中の首都を空で覚えているらしい。上背があることもあって、彼はどこにいても目立っていたので、僕はアウトスタンディング・ジュンゴと名付けました。

以前登場した姉ちゃん同様、彼も大阪出身だったこともあって、とても仲良くしてもらいました。彼いわく、あくまで「地理好き」なだけで、決して「旅行好き」なわけではないらしく、未だに僕はそこの違いについてはっきりと認識出来ていないのですが、それでもやはりその二つは遠くない領域なわけで、彼は僕と出会った時すでに多くの国を訪れた経験を持っていました。僕には思いもよらないところに着眼点を持っていたり、急に突飛な事を言い出したり、そんな彼に僕もすっかり影響を受けてしまったのです。

彼に教えてもらった事柄の中で、最も懐かしく思い出されるのが、コヴェント・ガーデン近くにあるスタンフォーズというお店です。ここはなんとも説明しにくいところで、旅行グッズから、あらゆる種類の地図、地球儀もあったりと、「地理屋」としか言いようのないお店でした。世界地図がプリントされたシャワーカーテンや、スプーンとフォークが一緒になったスポーク、今や僕の愛読書になっている、世界中の地下鉄の路線図が掲載された本など、ユニークな商品や機能的商品を取り揃えています。この店には、本当に頻繁にアウトスタンディング・ジュンゴと訪れました。彼と違って、結局僕は「地理好き」ではなく、「旅行好き」になったのですが。

(写真:愛読書のMetro Maps of the World)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です